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もはや関東でも珍しくない!南方系のツマグロヒョウモン

今や関東地方の街なかでもごく普通に見られるツマグロヒョウモン。このチョウ、実は50年前は関東には生息していませんでした。

 

どんなチョウ?

ツマグロヒョウモンは前翅長(前の翅の付け根から翅の先までの長さ)が38~45mmあり、モンシロチョウを一回り大きくしたサイズのチョウです。メスは名前の通り、前翅の端が黒いのが特徴です。雌雄ともに、後翅の後縁部分が黒く、この点で他のよく似た見た目の仲間と区別できます。成虫は4月から11月まで観察されます。

幼虫はとてもインパクトがある見た目です。黒い体に赤い模様で、しかもトゲトゲ。いかにも毒がありそうですが、実は無毒です。触っても刺されることはありません。

どこで見られるの?

ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレ科の葉を食べます。野生のスミレ科に加えて、パンジーやビオラといった園芸のスミレ科も食べます。そのため、野生のスミレ科が自生する場所に加えて、こうした園芸植物が栽培されている都市部でも見られます。
成虫は開けた河原や草むらを飛んでいることが多く、セイタカアワダチソウやコスモスなどの蜜を吸う姿がよく見られます。

 

カバマダラのフリをしている!?

ツマグロヒョウモンのメスの姿は、毒蝶のカバマダラの擬態(姿かたちを似せること)であると言われています。こうすることで、チョウの捕食者である鳥に食べられにくくしていると考えられます。

[ツマグロヒョウモンが擬態しているカバマダラ]

 

分布が北上中!

実は1970年代までのツマグロヒョウモンの分布域は近畿地方より西でした。1990年代から2000年代にかけて関東地方に進出し、現在では福島県や山形県からも発見報告があります。この分布域の拡大には、地球温暖化が影響している可能性が指摘されています。

 

見つけたら気候変動いきもの大調査(バイオーム)に投稿を!

ツマグロヒョウモンを見かけたら、バイオームにぜひ投稿してください。みなさんからの投稿により、現在の分布の拡大状況を明らかにしたいと思います。

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