ワタという植物は、種子の周りにふわふわの綿をつけます(図1)。この綿は肌触りがよく、吸水性にも富むため、古くから衣服の材料として利用されてきました。
このほかにも、南西諸島のアダンの葉や、水辺に多く生えるヨシ、日本在来のササなどからも繊維がとれて、座布団や草履、ハンカチ、和紙などに加工されます。
図1. ふわふわの綿のついたワタ(photo by Tetsu1206)
2021.12.20
ワタという植物は、種子の周りにふわふわの綿をつけます(図1)。この綿は肌触りがよく、吸水性にも富むため、古くから衣服の材料として利用されてきました。
このほかにも、南西諸島のアダンの葉や、水辺に多く生えるヨシ、日本在来のササなどからも繊維がとれて、座布団や草履、ハンカチ、和紙などに加工されます。
図1. ふわふわの綿のついたワタ(photo by Tetsu1206)
衣服の生産過程では排出される二酸化炭素は、一着当たり約25.5kgと推計されています。また、ポリエステルのような「合成繊維」は、限りある資源である化石燃料を原料としています。また、環境中に捨てられてしまうと、マイクロプラスチックになる問題もあります。
そこで、ファッション業界では、環境負荷を減らすべくさまざまな取り組みがされています。その一つが環境負荷の少ない天然繊維の利用です。
環境負荷が少ない農業で育てられたワタへの切り替えや、自然にたくさん生えているヨシの繊維からとれる「ヨシ糸」を用いることで、自然に優しい繊維製品をつくる取り組みが進められています。植物由来の素材を用いることで、資源の枯渇のリスクも低く抑えられます。
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