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風に乗ってどこまでも 植物たちのエコ移動

風散布植物のエコ生態

地面に根をはる植物たちは、動物のように自由に移動できません。生息範囲を広げたり、生きるのに有利な場所にたどりつくには、種子をそこまで飛ばす必要があります。


そのため、植物のなかには、種子を遠くまで飛ばすための「ワザ」を発達させたものがいます。例えば、タンポポは種子に綿毛をつけ(図1)、イロハモミジは種子に羽がつけることで(図2)、種子を風にのせて遠くまで飛ばすことができます。このように風の力を利用した種子の移動を「風散布」といいます。


図1. ふわふわの綿毛のついたセイヨウタンポポの種子(photo by pirikaokkai)


図2. イロハモミジの種子(photo by pirikaokkai)


まねび(まねて学ぶ)ポイント

風散布する植物は、種子を飛ばすのにエネルギーを使っていません。風が吹いたときに種子を切り離すだけですので、とても省エネな移動方法といえるでしょう。


私たちヒトは移動のときに自動車をよく利用します。自動車利用によるCO2排出量は一世帯のCO2排出量の2割以上を占めているため、移動に使うエネルギー消費量を減らすことが大切です。


例えば、

・徒歩や自転車で移動する

・自家用車ではなく公共交通機関やカーシェアリングを利用する

・電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池自動車を利用する


などの取り組みを通じて、社会全体のCO2排出量を減らし、地球温暖化を防ぐ動きを「スマートムーブ」といいます。


(外部リンク)

・ゼロカーボンアクション30「CO2の少ない交通手段を選ぼう!」

・smart moveとは。「移動」を「エコ」に。



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