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Photo by ぎう。

近年、アダンソンハエトリという小さなクモが北上しているかもしれないと言われています。どんなクモなのでしょう?

アダンソンハエトリってどんなクモ?

アダンソンハエトリは、家の中で出会うことが多いクモです。巣を作ることは無く、床や壁をぴょんぴょんと跳ねて移動し、ハエやカを捕まえて食べてくれます。名前が外来種っぽいですが、実はれっきとした在来種です。フランスの生物学者、ミチェル・アダンソンにちなんだ名です。

分布域が北上している?

この小さなハエトリグモ、日本では中部地方より南に生息しているとされてきましたが、近年、北へと広がっていると言われています。アダンソンハエトリは比較的暖かい気候を好むクモなので、分布域の北上は地球温暖化によるものである可能性があります。しかし、拡大状況についてはあまり分かっていません。

新たに侵入した地域では、アダンソンハエトリと住む場所や食べるものが似ている、ミスジハエトリという別のハエトリグモが屋内から追い出されているという指摘もあります。

[ミスジハエトリのオス Photo by Aston.River]

アダンソンハエトリの同定ポイント

アダンソンハエトリはオスとメスで姿が異なります。これを生物学の言葉で「性的二型(せいてきにけい)」と言います。

[アダンソンハエトリのオス Photo by Tetsu…]

オスは体が黒いです。頭胸部と腹部にある白い筋と、白い触肢(昆虫の触角にあたる部位)が特徴で、一度出会えば、すぐに覚えられるでしょう。

[アダンソンハエトリのメス Photo by ケンゾー]

メスはオスに比べると特徴的な見た目ではないものの、腹部の独特な波打つような模様で見分けることができます。

見つけたら気候変動いきもの大調査(バイオーム)に投稿を!

アダンソンハエトリを見かけたら、バイオームで開催中の「気候変動いきもの大調査」へぜひ投稿してください。みなさんからの投稿により、現在の分布状況を明らかにしたいと思います。

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