多くの鳥はエネルギーを節約しながら飛べるように、とても軽い体をしています。例えば、スズメは単三電池およそ1つ分(約24g、ヒヨドリは単三電池およそ3つ分(約70g)、ドバトでも缶ジュースより軽い(約300g)のです。ここまで体を軽くできる秘密は骨にあります。
人間では体重あたりの骨の重さは20%にもなりますが、鳥ではたったの5%ほどしかありません。なぜ鳥の骨は軽いのかというと、骨の中がスカスカだからです。ただ、スカスカなだけではなく、橋などでも用いられる、三角形が繰り返される「トラス構造」という頑丈な造りになっています。トラス構造のおかげで、軽い骨でも体を支えることができます。空の上で、強い風を受けても平気です。着陸する時に簡単に骨が折れません。軽いのに頑丈なんてすごいですね。