ツキノワグマは冬になると「冬ごもり」と呼ばれる状態になり、巣穴の中でじっと寝ていることが多くなります。冬ごもりをする4か月間は、ほとんどご飯も食べず、トイレにも行きません。そんなにも長い間、なにも食べなくても、なぜ生きていけるのでしょうか。
冬ごもりをしているツキノワグマの体には大きな変化が起きています。心臓はゆっくり動くようになり、体温もいつもより低くなります(※)。そうすることで、生きるために必要なエネルギーを夏の半分くらいにします。これによって、寒い冬を乗り切れるのです。
(※心拍数は5分の1程度、体温は夏と比べると5℃ほど下がります)