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水鳥の足がしもやけにならない秘密

水鳥のエコ生態

カモやサギといった水鳥は、寒い時でも川や池に入って暮らしています。彼らの足には温かい羽毛は生えていません。どうして、冷たい水の中に入っても大丈夫なのか、不思議ですね。


人間は、気温が低いとき、手先や足先など体の先の方にある血管を縮ませ、寒さで体温が失われるのを防ごうとします。この血のめぐりが悪い状態が続くと、しもやけになってしまいます。


水鳥たちが冷たい水の中でしもやけにならないのは、彼らの足に「ワンダーネット」と呼ばれる仕組みがあり、体温が失われるのを防いでいるからなのです。足には、心臓から来た温かい血液が流れる動脈と、外気に冷やされ冷たくなった血液が心臓へ帰る静脈があります。「ワンダーネット」は、動脈に静脈がからまった仕組みのことです。動脈が静脈を温めることで、冷たい血液が体の芯まで冷やしてしまうのを防いでいるのです。



 


まねび(まねて学ぶ)ポイント

「ワンダーネット」のように、熱をうまく使うことでエネルギーのムダを減らすことができます。建物の換気で、出ていく空気と入ってくる空気の間で、熱を交換する熱交換換気はその一例です。また、発電の際に発生した排熱を冷暖房として利用したり、逆に給湯の際に発生する排熱で発電したりするコジェネレーションシステムも、炭素排出量を減らす効果が注目されています。


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