陸に生息する巻貝のうち、背中に大きな貝殻を持つものをカタツムリ(図1)、殻が退化してしまったものをナメクジといいます(図2)。
カタツムリやナメクジの体には皮ふがありません。かわりに半透膜(はんとうまく)という膜で体が覆われています。この膜は薄いため、油断していると体はすぐに乾いてしまいます。カタツムリやナメクジは雨の多い梅雨の季節や、涼しい夕方や夜の時間に活動的なのでは、体の乾燥を防ぐための工夫だったのです。
図1. 貝殻をもつクチベニマイマイ(Photo by うみぶどう)
図2. 殻をもたないチャコウラナメクジ (Photo by Inasuzume)